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【雨漏補修】シール打ち替え

既存シール6階建てマンションの部屋内に雨漏りがあるとの事で現地調査を行います。散水試験を行いどこからの雨漏りなのかを探っていきます。どうやらタイルとシールに隙間があるようでした。そこから雨漏りが発生している事が分かりました。経年劣化で隙間が開いたのか、地震や台風時の強風で揺れて隙間が開いたのかは不明ですが、シールの打ち替えのご提案となりました。

※高所のベランダ上での作業なので安全帯を確実に取り付けます。そして、手元にもう一人配置して安全を確保しながら施工します。施工中は手元の人間が作業者の腰あたりをしっかりと掴み、もし何かあっても安全帯で作業者が落ちない様に安全帯から出るロープを2重にしてベランダ鉄柵部に取り付けて作業します。

1,雨漏り箇所と散水試験

6階建てマンションの5階と6階との雨漏りしている上の箇所のタイル面に散水して漏水を検査していみます。すると早めに漏水が発生しました。体を乗り出して目視するとタイル面には隙間などは無いようですが、どうやらタイルとシール目地の間に隙間があります。おおよそ1~2mm程度の隙間ですが、これ位の隙間でも毛細管現象でどんどん水が入る事は間違いありません。

2,既存シール撤去

既存シールを撤去します。撤去したシールを確認すると、やはりシールが腐食しています。写真にある黄丸印の箇所です。腐食して黒ずんでいる状況です。シールはウレタンシール材でまだ弾力は十分にあったので、前回塗装時に業者さんがプライマーをしっかり塗布されていなかったのかもしれません。ただ、鉄骨ALCは地震や揺れを結構受けるので、その影響で隙間が開いたのかもしれません。その辺りの原因は不明ですが、間違いなくシールの隙間から雨水が浸水しています。

3,マスキングとプライマー塗布

シールラインを綺麗に出す為にマスキングを行い、プライマーを塗布していきます。プライマーは2面接着する様に奥面には塗布せずにタイル下部とサッシ上部のみに塗布します。奥面にはバックアップが充填されており、今回はバックアップまで交換する予定ではないのでそのまま再利用します。

4,シール材充填

シール材を充填して、充填で盛り上がったシール材をヘラを用いて慣らして整えていきます。簡単な様でそこそこ経験をつまないと慣らしは難しいです。今回は高所作業で足元も悪いので時間をかけながら慎重に作業を進めていきます。

5,完成
シール完成仕上がりとなります。今回は補修箇所を分かりやすくしてほしいとのご依頼でしたので、シール材を白ではなくグレーで充填しています。これで雨漏りは解消されました。

【シールの隙間からの雨漏り】
緩衝目地だけでなく、色々な箇所にシールは使用されています。そのシールに隙間が開いて雨漏りするケースがとても多くあります。シールは紫外線や雨水による経年劣化で体積が縮んで弾力性を失い硬化していきます。古い輪ゴムの様になります。その縮む際に接着面から剥がれて隙間が開いてしまいます。

今現場ではシールとタイルの間に隙間が生じていました。髪の毛1本程度の隙間でしたが、上部タイルからつたって降りてくる雨水が全てかかるので毛細管現象でどんどん水が中に入っていく現象が生じていました。それが雨漏りとなっていました。

シールは隙間が出来やすいので必ずプライマーの塗布を充填箇所に応じた2面接着or3面接着で塗布する事が非常に大切です。いくら高品質シール材を用いてもプライマーが確実に塗布されていなければ雨漏りが発生する可能性は高くなります。

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