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折半屋根の塗装

工場屋根塗装工事 温風低圧ガン吹付け工法

建物構造:鉄骨造工場
既存屋根:スチール折半屋根
状態:塗装後15年以上
塗装内容:屋根塗料=ワンツーマイルドSi(エスケー化研)
備考:劣化がそこそこ進んでいる状態です。雨漏り対策に先に折半屋根ボルトキャップを取り付けていた様です。今回はワンツーマイルドSiという塗料を使用します。これは錆止め入り上塗り塗料となります。本来は錆止め塗装後に2度上塗り塗装をするのですが、この塗料は下塗り上塗りと2度塗りの塗料になります。これを温風低圧ガンで吹付け塗装します。

【温風低圧ガンとは】
一般的な吹付け塗装はエアレスというものを使用します。車の板金塗装に時に使用している霧吹きの大きなものを想像してもらえれば良いです。エアレス吹付けは多く塗装出来るというメリットがありましたが、まわりに塗料が飛散するというデメリットもあります。このデメリットは近隣に建物がある場合には大きなハンデとなります。近隣の家や車に塗料が付着したりと。

温風低圧ガンは温風を伴いながら低圧で吹付けできる機械で近隣への飛散がほぼありません。吹付け時に跳ね返ってくる粉塵塗料があるのですが、それが温風によって跳ね返り時にはすでに乾いていて塵状になるので近隣に飛散付着する事もありません。また、温風を伴うので乾燥もとても早く、吹付け塗装後1時間もあれば表面は十分に乾いています。今現場の様に工期が短い現場には最適な工法です。

1,高圧洗浄

埃や汚れを取るためにガソリン式コンプレッサーを用いて高圧洗浄を行います(ガソリン式コンプレッサーでの高圧洗浄が必要な理由は→コチラ)。工場内での加工制作時に出る油分が屋根上換気扇から出ていた様で薄く油分がある感じもするので徹底的に洗浄します。古くなった折半屋根は雨漏りが発生している時があるので、工場内へ1人が立ち入ってとどまり、雨漏りの有無を確認しながら高圧洗浄を進めていきます。

2,下塗り・下吹き

温風低圧ガンを用いて下塗りを吹付けていきます。一般的なエアレスと違って周りに塗料が飛散する事無くしっかりと塗装出来ます。温風を伴いながら低圧なのでゆっくりとした風で塗料が出てくる感じです。折半屋根への密着も凄く良く、吹き付けて5分くらいで表面が乾いてきています。今回はボトルキャップを交換しないのでボトルキャップも一緒に吹付け塗装をしていきます。そうする事でボトルキャップにも塗膜が出来て耐候性が上がります。

3,上塗り・上吹き

下塗り同様に上塗り・上吹きも吹き付けていきます。綺麗に仕上がっていく感じは本当に綺麗です。実は、吹付けはかなりの技術が必要で、塗膜が均等になる様に吹き付けていくのには相当な経験が必要です。使用後の機械をシンナーで洗うのも丁寧に洗わないと目詰まりをします。近年はローラー・刷毛の手塗りが多いので吹付けをする機会も以前に比べてだいぶ減ってきています。また、使用しているワンツーマイルドは2液型なので使用する分だけ硬化剤を入れるタイプの塗料なので現場での配合も間違えないようにする必要があります。こうした技術や経験知識が後世にも繋がればと余談ですが思っています。

4,仕上がり

仕上がりの写真になります。本当に綺麗に仕上がりました。なかなか屋根の状態を直接見ることは少ないと思うので、こうして塗装前と塗装後を比べれば綺麗に蘇った感じになります。実際、お客様に完工写真をお持ちして見せると皆様本当に驚かれます。

スチール折半屋根の材質はスチール材なので錆びやすいです。それに加えて折半屋根を止めているボルトもスチール製なので錆びやすいです(ボルトを錆から守るためにボルトキャップがあります)。スチール材は厚みがあるものが多いので錆があっても雨漏りがすぐにしませんが、雨漏りした時には穴が開いている時もあり、その時は溶接補修が必要になりコストがかかりますので10年に一度の塗装をおすすめしています。

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